アイ・イー・サービス株式会社
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水・空気の汚れを考える

工業排水と環境保全                                  水や空気の汚染については、現在、「水質汚濁防止法(大気汚染防止法)が施行されています。特に水質に関しては、飲み水に関係するため、各都道府県は必要に応じて国家基準よりさらに厳しい上乗せ基準を設けています。                                                     周知のように、この上乗せ基準は年々厳しくなる傾向を強め、排水量の少ない企業へも規制の適応範囲が広げられています。廃棄物処理場の新規建設も厳しくなる現状から、きれいな川や空気を守るためには、企業も家庭も廃棄物やごみ、廃液等を少なくすることが望まれています。企業におい てはフィルター等を用いて廃液を濾過し、再利用できるものを少しでも多くすることが急務とな っています。             ぜひ、弊社にご相談ください。限外濾過膜を用い、洗浄水中の油分分離や水溶性切削油処理など、環境負荷の低減に役立つ弊社のフィルター技術を、お役立ていただければ幸いです。

川から蛇口へ                                        

水道の水がまずい、水が臭い・・・これは川が汚染されたために出る匂いと、塩素による消毒の匂いです。浄水場では川から取水して濾過や沈殿などの処理を施した後、塩素による消毒を行います。 しかし都市周辺の汚染された川から取水した水は、それらの処理を施してもとりきれない物質が多く、塩素の投入量も増え、結果としてまずくて臭い 飲料水となります。もちろんハイテク技術で処理すれば、更にきれいな水を浄水場で作り出すことは可能です。ですが、問題はそう簡単には解決しません。
塩素は大変安価ですが、これをハイテク処理にすると水道料金の上昇につながります。また、どんなに浄水場で水をきれいにしても、水道管の腐食や貯水槽内での藻やカビの発生があります。途中の消毒のためにも、蛇口から出るまで塩素の残留は必要です。蛇口から出る段階で塩素が無くなっているということは、途中の消毒で塩素が使い尽くされ、その後の経路での消毒ができなかった可能性があるのです。水道水中の塩素濃度が投入量ではなく、蛇口での残留濃度が法律で規定されているのはそのためです。
もうひとつ、すべての水道水をそこまできれいにする必要があるのか?という問題があります。日本の場合、浄水場から出た水は、家庭で使う限り1本の水道管 です。お風呂の水やトイレに流す水も同じ水道水です。生活水のすべてに飲み水と同レベルにするための税金が投下される(水道料金は市町村の会計に組み入れられます) のは、愚かなことです。
ICの製造過程では不純物の非常に少ない水が必要で、その水もフィルター濾過でつくられます。現在のフィルター技術ではウイルスまで除去することが可能です。もちろん水道水をおいしい水にすることは簡単です。
浄水場での処理は現行のままで、純粋な水が必要な場合は、必要な場所でフィルター処理する方法が、全体のバランスを考えても、もっとも適した方法といえそうです。もちろん、環境破壊をくい止め、川の水そのものをきれいにすることがもっとも大切ですが......。

水と体
最近よく使われるヘルシーという言葉は、カロリーの低い食品に用いられることが多いようです。ところが以前はカロリーの高い食品に「栄養価が高い」という言葉をあてていました。このギャップは食生活が豊かになった時代の移り変わりを反映したものですが、共通しているのは、食生活は健康を基本にしているということです。4000年の歴史を持つ中華料理は、医食同源を根底にしています。
炭水化物・脂肪・タンパク質・ビタミン・カルシウムなどは昔から体に大切な栄養素といわれています。また最近は、マグネシウム・リン・亜鉛 ・セレンなどの微量元素も体にとって大切だといわれています。しかし何といっても、体の3分の1、脳に関しては80%は水分 なのです。
近代化が進む前は、川の水をそのまま飲んでもほとんど問題なく、健康のために水のことを考える必要がありませんでした。しかし、今では飲める川は少なく、水道の水も地域によっては不完全です。健康を考えるのなら、まず水のことを考えましょう。栄養ドリンクのように即効性はありませんが、長期にわたってきれいな水を飲んでいると、必ず体の調子が良くなってきます。

空気の汚れ
水ももちろんそうですが、特に空気は大気そのものを大切にすることが肝心です。人間に限らず、地上の全ての生物は空気の中にどっぷりつかって生きていますから、大気の汚染は破滅につながります。たとえどんなにフィルターの技術が進歩しても、世界中の空気をきれいにすることはできないでしょう。
「ジャンボジェット機が5mmの超低空飛行をしているようなもの」とは、コンピューターの中のハードディスクをたとえた言葉です。フロッピーディスクのヘッドはディスクに接触していますが、ハードディスクのヘッドはディスクの高速回転による空気の流れに浮く形で非接触で動作しています。このヘッドとディスクの距離が「ジャンボジェット機が5mmの超低空飛行をしている」という精度で、ほこり1つが巨大な岩石ほどの障害物になります。ハードディスクやICの製造過程など微細加工は、フィルターを通した極めて塵の少ないクリーンルームで行われます。
空気用のフィルターは大きな埃を取り除く物から、微細な粒子やウイルスを取り除く物まで、用途に応じてさまざまな種類があります。